「水戸黄門のお年寄りの交通安全」が力業すぎる
燦然と輝く「#交通安全時代劇」のタグに驚いて、見てみたのがこの配信。
https://www.youtube.com/watch?v=bS37_QFwuuE
https://www.toeich.jp/program/1TT000002407/202209
交通ルールは現代日本のものなのに、水戸黄門とどうやって結びつけるというのか。
まずはっきりさせておくが、これは
・本来の制作会社である東映が制作し、
・御老公一行は当時の本編に出てくる役者である
という、本格的なつくりである。
本編は普通に始まる。
いつも通り宿場町についた御老公一行は、暴走する大八車に轢かれる老人を助ける。
老人は長屋にいる妻に薬を託して気絶するが、大八車の荷主である悪商人が介抱するといって連れ去ってしまう。
問題はここからで、ここで御老公、助さん、格さんの三人は、撮影の休憩時間に入り撮影所の外に散歩に出かけるが、現代の交通ルールを知らないので道路の真ん中を歩いてしまう。
そこで警察官の恰好をした八兵衛とお銀が交通ルールを教える、という流れ。
これ以降、現代日本で御老公一行が交通ルールを確認するシーンと、江戸時代で悪党の悪事が露見していくシーンが交互に進む。
何が混乱するかって、撮影の休憩時間なら佐野浅夫であるべきところ、なぜか水戸黄門のままだし、八兵衛とお銀はシームレスに現代パートと江戸パートを行き来するしで、まるで意味が分からない。
まあでも、死に装束を着せれらた老人とその妻を観た御老公が、「白い服装は夜道でも目立ってよくわかる」と言ったのは新しい発見だった。
夜に車に轢かれたくない老人は、死に装束を着ればいい。
これ新しい怪談になりませんか?
ところで、気になって調べてみたら、東映チャンネルでは他の交通安全時代劇も放送するらしい。
「かげろうお銀のお年寄りの交通安全」
「大岡越前のお年寄りの交通安全」
「鞍馬天狗のお年寄りの交通安全」
今回の配信により、お銀が交通ルールに詳しいのは明らかになった。
大岡越前は司法の責任者だから、交通ルールを論じてもまあ納得はできる。
しかし鞍馬天狗と交通ルールがどう結びつくのか。
非常に気になるところではあるが、YouTubeで見れるのは大岡越前だけなんだよな。
テレビがないので東映チャンネルに加入できない問題がここで出てくるとは…
とりあえず9月24日から30日まで配信される、「大岡越前のお年寄りの交通安全」だけでもきちんと視聴したい、と思ったところで終わります。